2019年4月23日火曜日

半月でみるみる友達が欲しくなくなりました!

 友達がぜんぜん欲しくなくなっている。
 すべてのきっかけは3月下旬の健康診断だ。それをめがけて酒をやめ、プールに通うようになった。結果として1ヶ月程度の摂生ではそこまで好結果とはならなかったのだけど、その後も毎晩の晩酌の取り止めとプール通いは続くことになった。なぜならその生活を始めてから、明らかに体調がいいからだ(「体調がいい体」!)。どういいかと言えば、とにかく体が軽い。日々の運動不足と肝臓への負担は、そんなにも体を重たくさせていたのか、と衝撃を受けた。大学生になって以降、「しばらく酒を飲まずにおる期間」というものを設けたことが本当にいちどもなかったので、それが普通だと思っていた。大人というのは体が重たいものだと思っていた。違った。僕はこの15年あまり、体がしんどくなるように自ら働きかけていたのだった。これまではちょっとでも泳ごうものならすかさず昼寝を必要としたが、今は何百メートル泳いでも大丈夫。むしろ泳いだ日のほうが体がすっきりして軽快だ。それですっかり水泳にハマり、教本をたくさん借りて読んだ。そしてamazonで教本を検索していると、泳ぎ方のコツの本に混ざって、「水泳でいいカラダになろう!」みたいな本が現れるようになった。それで「いいカラダ……」という意識が芽生えた。実際、プールに通うようになって、自分の裸体を見る機会が増えた。そうして見たとき、僕の体はとてものっぺりとしていたのだった。幸いなことに腹が出て全体的にブヨブヨ、なんてことにはなっていないが、かと言って筋肉もない。ただひたすらのっぺりとしている。そのことを、なんか嫌だな、と思うようになった。せっかく晩酌も断って運動もしているのだから、副産物としていいカラダになりたい。人間として、そっち側に振れたいという欲求が生まれた。それで次は筋トレだのシックスパックだのといった本を貪るように読み、たんぱく質への意識を高め、そこに紹介されていたトレーニングを実践し始めた。まだ始めて半月も経っていないので、目に見えた効果は出ていないけれど、やっていて充足感がある。これまでの「俺は筋肉オバケになるぜ!」という宣言をしたきり翌日以降の報告が一切ない筋トレと違い、ちゃんとしている。し始めた初日にブログに書かず、半月経ってやっと告白している点に真実味がある。昨今は筋トレブームの風潮があるため、いま筋トレを始めたという告白は、とても軽薄で恥ずかしい感もあるのだが、みんなが言うだけあり、やっぱりやってみると本当にいいのだった。肉体的にいいのはもちろんのこと、精神的にもこんなにいい作用があるのか、と驚いている。
 そして平日の晩酌をやめ、週3、4でプールに通い、筋トレを始めて、心身がとても健やかになった結果、書き出しの結論に至ったという次第である。
 友達というものは、傷んだところからどんどん腐り始める、みたいなもので、不安や不調、不良、不幸、不健全、人のそういう弱った部分を狙って入り込んでくる、病原菌のようなものなのだと喝破した。